カエル男

2015-12-07_111917

戦前の話。ある農村の近くにある山の中には、綺麗な水の湧き出る場所があったという。

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そしてそこにはカエルの様な顔をした小柄な男が住んでいたという。

この山にはそれなりに獣がいて、また山菜も採れるので、農村の人々もこぞって入山しているのだが、その様な訪問者を見つけると、このカエル男はどこからか近付いてきて、笑顔で茶色の玉の様なものを差し出していたそうだ。

しかし、そんなものを渡されもいい気持ちはしない。

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大体の村人はこのカエル男を気味悪く思っていたので、決して玉を受け取る様な事はしなかったそうだ。

しかし、それでもカエル男が起源を損ねる事はなかった様で、笑顔で引き返すのが常であったという。この様な所も気味が悪いと思える一因だったのだろう。

しかし、この玉を受け取って口にしてしまった者がいた。

その人物は村の青年で、カエル男の存在は知っていたし、差し出される玉を誰も受け取らない事も知っていた。

興味本位だったのだろうか、青年はわざわざ山に入ると、このカエル男と遭遇して喜んで玉を受け取ってしまった。

口にすると、それは何とも言えない甘い味がしたという。

しかし、それ以来、この青年の声が変わってしまった。彼はそれから死ぬまでカエルの様な潰れた声しか出せなくなってしまったという。

ちなみに件のカエル男は今では誰も見掛ける事がなくなってしまった。

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信じるか信じないかは貴方次第。

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