童謡『指きりげんまん』の秘密


2015-12-04_114449

『指きり げんまん うそついたら 針千本 飲ます 指切った』

子どもが約束するときに行う「指きりげんまん」という言葉。どういう意味かご存じだろうか?実はこれ、昔の遊女(現在で言うところの風俗嬢)が客に小指を切って渡していたことに由来しているという。

遊女の誠意「心中立て」

遊女は嘘を交えて言葉巧みに客を誘惑するのが常であり、いくら口で言っても信用されない。そこで誠意を見せるために指を切り落とした。指を切る以外にも、誠意を伝える方法をいくつか紹介すると、

・神仏への誓いを文章に記す

・「○○様命」と客の名前を入れ墨にする

・髪を切って渡す

・爪を剥いで渡す

しかし、実際には指を切ったり、爪を剥ぐということは少なかったそうで、

・自分の指ではなく、蝋や米粉を細工した指を渡した

・死体の指を買って渡した

・爪は妹分の爪を伸ばさせ、長くなったところを切って爪を剥いだように見せかけていた

入れ墨は偽物の場合も多く、そのときは簡単に落とすことができた。実際に入れ墨を入れた場合でも、素人が彫った入れ墨だったので多少熱くても灸をすえれば消すことができたという。

これらは「心中立て」と呼ばれ、遊女が客を逃がさないためのテクニックのひとつだった。

詞の変遷

その後、約束をするときは指切りのことを歌ったわらべ歌が歌われるようになり、それが歌い継がれてきた。詞も時代によって変遷し、

『指切り かねきり 嘘言うと指が腐るよ 指切り かねきり 高野の表で血吐いて 来年腐って又腐れ』

などのようにもなり、更に「針を千本飲ます」や「ゲンコツで一万発殴る」(=げんまん)などの歌詞が足され、その後、現在の「指きり げんまん 嘘ついたら針千本飲ます 指きった」という歌詞になったと考えられている。

指切りをしている子どもはとてもかわいらしいものだが、童謡の発祥を知ってしまうとそうは見えなくなってしまう。

信じるか信じないかは貴方次第。

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