モスクワの地下深くに作られた司令部!核戦争に備えた秘密施設METRO2

2015-12-04_100103

第三次世界大戦に備えた特殊な設備群

ロシアの最高学府であるモスクワ大学は、現在でも世界中から集まった1万人以上の学生が集まる巨大な大学だ。その中はプール、美術館、コンサートホール、4つの大食堂などのほか、警察署、銀行、本屋、床屋、クリーニング店などが揃う一大都市となっている。建物の多くは、いまでもスターリンの時代に建設されたスターリン式建築と言われる巨大建築物で、かつてのソ連時代を感じさせる。

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かの冷戦時代、この大学は単なる大学とは違う特殊な機能を持っていた。それは、来るべき第三次世界大戦に備えた特殊な設備群の存在である。

第二次世界大戦後、アメリカとの全面戦争は避けられない、それは核兵器の応酬になると考えたスターリンは、首都・モスクワ全体に核戦争に耐えることのできる設備の建設を進めた。アメリカが核戦争の際にはワシントンを放棄して、別に設けた司令部で指揮を行おうとしたのとは、大きな違いである。

その設備は「METRO2」と呼ばれていた。クレムリン宮殿や、モスクワ郊外にあるスターリンの別荘、空港などすべてが、核戦争でもびくともしない深さに建設された地下鉄によって繋がれていたことから、つけられた通称だ。また、核戦争の際の司令部などもすべて、モスクワの地下深くに建設されたという。

モスクワ大学の地下に存在する冷戦時代の遺跡

だが、冷戦の終結とそれに続くソ連の崩壊以降、そうした施設は無用の長物として放棄されることになった。今でも、ロシアは核戦争有事の戦略を放棄したわけではないが、核戦争後も第一級の攻撃対象である首都に政府首脳が居座って戦争を指導する計画は、時代遅れのものになってしまっているのだ。

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結果、今では「モスクワの地下には、核戦争に備えた施設があった」ことは、モスクワ市民なら誰でも知っている常識になっている。その中で、もっとも気軽に施設を見ることのできる場所が、モスクワ大学なのだ。

というのも、現在も使用されているモスクワ大学の建物のあちこちには、地下に繋がる謎の階段がある。そして階段を降りて行くと、放棄された暗号機などが転がる部屋がいくつもあるからだ。パッと見は、単なる雑多な物がちらばった部屋にしか過ぎない。しかし、どの扉もこれでもかというほど頑丈な鉄製で、周囲を覆うコンクリートの壁は、核シェルターを彷彿とさせる。まさに、冷戦時代の遺跡である。

現在も、モスクワの地下には秘密の軍事施設が存在する

これらの施設が、今後使われる可能性はあり得ないのだが、現在のロシア政府はなぜか、頑なにMETRO2の存在を認めようとはしない。一般市民がみんな、施設の存在を知っているというのに、これらの対核戦争施設は、公式には存在しないことになっているのだ。このあたり、ソ連が崩壊しロシアになった今でも、この国が秘密国家であることに変化がないことを示している。

そうした場所だけに、モスクワ大学の学生にとっては「都市伝説」のスポットにもなっているそうだ。学生たちの間では「誰もいないハズの部屋で、夜な夜な動物実験が行われていた」とか「死体が安置されている部屋を見つけた学生が、行方不明になった」という噂が、まことしやかに語られている。

ロシア政府が存在を認めない理由は、依然としてモスクワの地下には秘密の軍事施設が運用されているからだともいわれる。METRO2は、単なる地下室を繋いだようなものだが、現在運用されている地下施設はSF映画に出てくるような設備になっていて、仮に核戦争が勃発した場合には、すぐに政府首脳は脱出、すべての市民も市外へと避難させることができる大規模なものだとされる。

果たして、数百万のモスクワ市民をすべて避難させることのできる施設など可能なのだろうか? その疑問は、核戦争が勃発しない限りは、判明しそうもない。

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信じるか信じないかは貴方次第。

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