怨霊が浮遊する新潟県の黒い森

2015-12-04_095006

森の中を追いかけてくる複数の黒い影

新潟県東部のとある村にある薄暗い森。地元の人間はその不気味な森を「黒い森」と呼び、山菜の季節でさえ足を踏み入れない〝出る〟森として恐れられている。なぜに〝黒い〟森なのか?

その理由は諸説あるが、森の中には謎の黒い物体が浮遊しており、迷い込んだ人間たちを追いかけ回すからだという説が有力だと言われている。

スポンサード リンク

取材でこの地を訪れた際に紹介してもらった地元の証言者は、重たい口調ながら黒い森で起こった不思議な出来事の詳細を語ってくれた。

「この森は本当に恐ろしい森です。近所の友人と一緒に山菜取りに出かけたのですが、森に足を踏み入れた途端に、空気がガラリと変わったのがはっきりと分かりました。〝これは何かあるな〟と。

でも、基本的に私は霊感とか幽霊とかを信じてはいませんでしたので、そのままズンズン森の奥に進んで行きました。すると草木が風に揺れる音が段々と大きくなり始め、そしてそのざわめきの中に、ハッキリと〝お前は誰だ?〟という声が聞こえたのです。声の方向に視線を向けると、そこには大きな黒い影が見えました。人間の形をしていたような気はしますが、あまり覚えていません。

私は友人に〝戻るぞ!〟と声をかけ、車を停めている方向に走りました。草木のざわめきはしばらく遠のくことはなく、空気が変わったと感じた場所まで着いて来ました。友人は黒い影は見なかったそうですが、引き返す途中で〝待て〟という声が聞こえたと言っていました。黒い森の中に入るのはやめておいたほうがいいですよ。絶対に!」

スポンサード リンク

この地では多くの命が奪われていた

黒い物体が人々を追い回すこの黒い森。果たしてこの土地にはどんな因縁があるのだろうか。もともと、この辺りの地盤は砂質だったこともあり、長年に渡って地崩れが頻発し多くの人の命が失われたと言われている。この事故を防ぐためにかつては即身仏や人柱など、副産物的にもいくつもの命が失われたという。そんな悲しい歴史のある森であることは間違いないようだ。

この森と死の関わりはそれだけではなかった。この森の奥にはかつて金の採掘場があり、この土地の多くの人々が金山に関係する商売で生計を立てていたという。しかしその砂質という地盤によって何度もの土砂崩れ事故が起こり、その都度多くの犠牲者を生んでいたのである。命を落としたのは採掘人夫だけではないはず。金に目が眩んで盗んで殺された者、あるいは何かの口封じのために殺された者など、数多くの命が奪われたことは想像に難くない。

廃金山の存在とともに浮かび上がる黒い森の真実

この金山が閉じられたのは昭和55年のこと。ただし金が枯渇したわけではなく、果てしない土砂崩れと戦いながらの採掘というビジネスが成り立たなくなったために閉じられたというのが真相のようだ。

それを裏付けるこんなエピソードがある。通常金山を閉じるときは、二度と使えないように内部や入り口は爆破されるのだが、この金山はなぜか入り口をコンクリートで固めただけ。それはまるで、再び金山として復活する日が来るかのようであるという。

黒い森の噂を聞きつけて、訪れたことのある東京の心霊マニアのS氏は、村全体の雰囲気に異様さを感じたと語る。

「宿の方に黒い森のことを尋ねると、明らかに怪訝な表情をされました。そしてそんな森の存在も噂も聞いたこともないと。そして、森の中は危険だから決して近付くなと釘を刺されました。もちろんそんな言葉を無視して、翌日黒い森を探しましたが、ずっと1台の軽トラがついてくるし、道を訪ねたところの全てで明らかにイヤな顔をされました。本当に厄介者が来たっていう態度でしたね」

黒い森の影の正体は、地崩れや人柱、さらには金に目が眩んで殺されたものの荒ぶる魂なのか、それとも地元の人たちがいつか再開する地元の貴重な収入源を、よそ者たちから守るために作り上げた寓話なのであろうか? その真相だけはついに突き止めることはできなかった……。

スポンサード リンク

信じるか信じないかは貴方次第。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ