年間100人が犠牲に!天空の酷道!中国『華山』

2015-10-30_174329

唐の詩人は恐怖で遺書を書いた

さながらカンフー漫画の特訓場か。中国の「華山」は、東西南北に聳えるように嶺が切り立ち、東嶺(朝陽峰─2100m)、西嶺(蓮花峰─2038m)、ロープウェイ発着所がある北嶺(五雲峰─1560m)、そして最高峰となる南嶺(落雁峰─2160m)があり、道教の聖地で中国五名山の一つであり、西岳とも称される。南嶺の頂上からは中国一とも言われる美しいご来光が拝めることから、世界各地から年間80万人もの参拝者が訪れるほど登山家には人気の山の一つである。しかし、頂上までは幾重もの難所が待ち構える。

まず華山北峰を登り、南へ折れ、切り立つ崖を過ぎた辺りの「蒼龍嶺」だ。全長約1500m、石段は246段、幅は1m、傾斜は40度。道は蛇行のようにウネウネと連なり、まるで龍が空を飛んでいるかのように見えるため、その名が付けられた。両側は底も見えないほどの深い谷になっており、削り取られたように険しい。悪天候の時は、1m先も見えないほどで、登山家はさながら龍の胃袋でも歩いているような先行き不安な恐怖に襲われる。唐の詩人・韓愈はこの道で足がすくみ動けず、遺書を書いたほどだ。

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道士が修行で作った

絶壁の桟道が今も 難関の蒼龍嶺を抜けても、次に「擦耳崖」が待つ。山道を巨石が塞いでいるため、断崖絶壁を下に見ながら、上から吊るされている鉄の鎖をしっかりと掴み、壁の上の窪みに足をひっかけ渡るというものだ。その名の通り、恐怖のあまり耳を擦り付けることから名付けられた難所である。

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他にも難所続きの華山だが、一番の超危険ゾーンといえば、南峰東側の山肌にある「長空桟」に他ならない。

元々この華山は道教で有名な山である。道教は老子が開いた中国固有の宗教で、古代の巫術や仙術の方法を取り入れて肉体的、精神的修練を行ない、そうすることにより、不老不死の神仙になることができると説く。華山の断崖絶壁には道教の寺が多数あり、現在でも修業者が住んでいる。

そして元の時代(1271年~1368年)に、道士である〝賀志真〟が俗世を離れて真の仙人になる修行の一つとして、切り立った絶壁に釘を打って板を並べて作ったものが「長空桟道」だ。驚くことに、元の時代から数百年経つ現代でも、この桟道が簡単な補強のみで残っていることだ。

世界屈指のデンジャラスエリア

桟道の上下は見渡す限りの絶壁で、一応は鉄の鎖がかけられてはいるが、板の下は石柱で固定のみ。さながら紐なしのロッククライミングだ。観光客は顔を絶壁に向けて張り付き、息を殺して足を運ぶ。一度強風でも吹き落下すれば、即死は確実だ。

桟道の一番奥に南嶺の頂上があり、「華山極頂」とかかれた碑のまわりには、登頂者の赤い綿糸で縒ったたくさんの付け札が風になびいている。誰が呼んだか「華山は天下一の難所」で、噂では毎年の犠牲者は100人はくだらないとも言われる(実際は悪天候では立入禁止になり渡れず、事故は少ない)。むしろ他の登山路でも危険な場所が多いため、気象条件(雨など)によるスリップ事故がおき、死者も月に数人ほど出ているとか。

ちなみに山頂には「華山金天山庄」というホテルがあり、インターネットで宿泊予約が可能だ。高所恐怖症でなくても、世界屈指のデンジャラスなエリアには間違いない。

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信じるか信じないかは貴方次第。

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