聖ヨセフの階段

2015-10-28_183544

1873年から5年の歳月と、当時の金額で3万ドルの費用をかけ、サンタフェの町にゴシック建築の美しい教会が建設された。これがロレットチャペルである。

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チャペルの天井は吹き抜けになっており、後方には聖歌隊用に2階の桟敷(さじき)が設けられている。しかし、この桟敷に登るための階段がなかった。実は、礼拝堂が小さいために階段を取り付けるスペースがなかったのだという。

そこで、聖歌隊の席に登るためのハシゴが用意されたのだが、修道女達はハシゴを使うことをとても怖がった。そして、9日間の祈りに入った。

その祈りは聖母マリアの夫である聖ヨセフに捧げられたそうだ。なぜならヨセフの職業は大工だったからだ。

9日間の祈りの最後の日、どこからともなくロバを連れて大工道具箱を持った白髪の男が訪ねてきた。

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そして、ハンマー・のこぎり・T定規というわずかな道具だけで、スペースがないチャペルに場所を取らない“らせん階段”を作り、聖歌隊の桟敷に安全に昇り降りができるようにしてくれたのだという。

この階段は33段、完全に360度を2回転するらせん状になっている。木の釘は使用されているが、鉄の釘は一本も使用されていない。

そして驚くことに、らせん階段を支えるはずの支柱がなく、まるで宙に浮いているようなのだ。

らせん階段を作った男は賃金も受け取らずに消えたという。

支柱のないらせん階段は、現在の科学を持ってしても建築工学上の謎であり、奇跡だと言われている。

らせん階段には手すりがなかったが、乗り降りするたびに上下に揺れるため、修道女達の希望で後に手すりが取り付けられた。そして85年間もの長きに渡って毎日使われてきたが、現在は保存するために使用が禁止されている。

しかしながら、唯一つ例外がある。

それは、ここで結婚式を挙げたカップルだけは、この奇跡のらせん階段に登り記念撮影を撮ることができるのだ。興味のある方は、ロレットチャペルで結婚式を挙げてみてはいかがだろうか。

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信じるか信じないかは貴方次第。

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